リハビリテーション科

リハビリテーション科

特色

基本理念:
地域からみて魅力ある富田林病院のリハビリテーション科
〜地域と共に、人とともに、全ては患者さんのために〜

2015年から上記の基本理念を掲げ、市民病院のリハビリテーション科として地域に開かれたリハビリテーション科を目指した取り組みを重ねてきました。

当院では、特に「循環器疾患」や「整形外科疾患」「がん」「呼吸器疾患」のリハビリテーションを専門とする療法士を配置しており、入院治療から外来、在宅での訪問リハビリテーションに至るまで一貫した対応が可能です。

また、地域の皆様がより安心して暮らして頂けるように、富田林市や大阪狭山市等と連携して地域ケア会議や研修会、療法士の派遣などの介護予防事業に参画している他、厚生労働省後援がんのリハビリテーション研修や日本理学療法士協会、日本作業療法士協会等の職能団体、各種関連学会主催の学会・研修会に講師を派遣するなど、幅広く地域医療に貢献できるよう取り組んでいます。

診療内容

当院では主に病気の発症直後や手術前後の急性期リハビリテーションに対応しており、あらゆる疾患の方を対象に入院・外来でのリハビリテーションを実施しています。代表的なものとしては下記のようなものがあります。

当院でリハビリテーションを受けるには、各診療科の医師の診察が必要です。まずは各診療科でご相談ください。

整形外科疾患

変形性膝関節症、変形性脊椎症、上肢・下肢・脊椎の骨折などの運動器リハビリテーション

心大血管疾患

心筋梗塞や心不全などの心臓リハビリテーション

悪性新生物(がん)

大腸がんなどの消化器がん、乳がん、婦人科がん、泌尿器がんなどのがんのリハビリテーション、リンパ浮腫治療

腎臓病や泌尿器疾患

腎臓リハビリテーション

その他

呼吸器疾患などの呼吸器リハビリテーション、脳梗塞等の脳血管疾患リハビリテーションなど

診療時間(外来)

  • 平 日:9時00分〜12時30分(受付時間:8時00分〜11時45分)
  • 土曜日:9時00分〜12時30分(受付時間:8時00分〜11時45分)    ※第3土曜日を除く 
  • 完全予約制

スタッフ紹介

野々下博
野々下 博(ののした ひろし)

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専門領域
整形外科/脊椎
専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病認定医
日本整形外科学会認定運動リハビリテーション認定医
所属学会・資格等
日本整形外科学会
日本脊椎脊髄病学会
島﨑 寛将(しまざき ひろまさ)
専門領域
がんのリハビリテーション、リンパ浮腫治療
リハビリテーション全般
所属学会・資格等
専門作業療法士(がん分野)
認定作業療法士
Dr.Vodder School認定リンパ浮腫セラピスト
日本リンパ浮腫学会(評議員)
日本リンパ浮腫治療学会(代議員)
日本作業療法士協会(理事/代議員)他
松田 森(まつだ しん) 
藤原 光樹(ふじわら こうき) 
人員構成

医師   : 1名
理学療法士: 20名
作業療法士: 9名
言語聴覚士: 1名

主な専門職の配置

・心臓リハビリテーション指導士
・3学会合同呼吸療法士
・認定理学療法士(運動器・呼吸・地域)
・専門作業療法士(がん)
・リンパ浮腫セラピスト
・認定作業療法士
・その他:
 ケアマネージャー
 福祉住環境コーディネーター

心臓リハビリテーション

当院には心臓リハビリテーション指導士が複数在籍しており、循環器内科と連携し、専門的な心臓リハビリテーションに取り組んでいます。

心臓病になっても体力を回復し、家庭生活や社会生活に復帰するとともに、再発や再入院を防止することを目指してリハビリテーションに取り組むことが大切です。

心臓病や安静によって体力が落ちているなかで、退院しても急に激しい運動を行うことはできません。専門の理学療法士や作業療法士とともに病状を管理しながら取り組んでいきましょう。

心臓リハビリテーションは外来でも受けることができます。当院では検査データに基づき運動量を決定しており、より効果的なプログラムをご提案させて頂きます。

脊椎疾患や骨折などの運動器リハビリテーション

当院には運動器疾患を専門とする「認定理学療法士(運動器)」が複数在籍し、手術前から手術後まで専門職がサポートできる体制を整え、整形外科疾患のリハビリテーションに取り組んでいます。

整形外科医(専門医)と連携し、脊椎・脊髄疾患(頸髄症・椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症など)、上肢や下肢の骨折など、幅広い疾患のリハビリテーションに対応しており、入院だけでなく外来、訪問(在宅)まで対応しています。

手術前、退院後のリハビリテーションやロコモティブ・シンドロームの対策などについてもお気軽にご相談ください。

変形性膝・股関節症とリハビリテーション

日本人にも多い「変形性膝関節症/股関節症」は痛みによって生活を大きく制限します。

痛みが強くなり動けなくなると、筋力や体力はさらに低下し、動きこと自体が億劫にも感じられるようになり、活動的な生活はますます失われてきます。少しでも自立した生活を維持するためには、ふくらはぎや太もも、お尻まわりの筋力をしっかり鍛え、関節への負担を和らげることが大切です。また、痛みが強い場合には、専門医と相談し適切な時期に手術を行うことも有効です。

当院では、人工関節センターの専門医と連携し、「できなかったこと」を「再びできるようになること」を目指して、手術前の運動指導から術後、外来のリハビリテーションに至るまで、それぞれの治療に合わせた専門的なリハビリテーションを提供しています。

運動器認定理学療法士が自負する整形領域の当院リハビリの強み

当院では、医師や看護師などの他職種と密に連携し、チーム医療の実践を心がけています。同じ変形性関節症の患者様でも、その関節の変形状況や生活スタイルはさまざまです。そのため、リハビリテーション実施前には、患者様と日常生活で困っていることや不安な点をしっかりと確認し、個々の生活や関節の状況を合わせたリハビリテーションを実施していきます。

当院では、整形外科領域のリハビリテーションについて経験豊富なセラピストが多く所属していますので、個別性の高いリハビリテーションに対応できるのが強みです。自分に合ったリハビリテーションの方法を一緒に見つけていきましょう。

必要に応じて外来に対応している他、関連施設では訪問リハビリやデイサービスでの機能訓練にも対応していますので、退院後も安心してリハビリテーションに取り組んでいただけます。関節痛でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

(リハビリテーション科主査 斉藤)

がんの治療とリハビリテーション

当院では消化器がんや乳がん、婦人科がん、泌尿器がんなどの幅広い病気やリンパ浮腫等の後遺症に対するリハビリテーションに対応しています。

当院の特徴は、手術前後のリハビリテーションは当然のことながら、術後後遺症にも対応できる診療体制を整えていることです。手術後の後遺症は、医療機関を問わず治療を受ける上で避けられない課題の一つです。特に近年は外来治療が中心となり、入院期間も短くなる傾向にあります。そのため、退院後すぐに家庭生活や仕事に復帰される方や高齢者の方においては、特に術後、退院後の診療(サポート)体制は重要になってきます。

当院では安心して治療に臨んで頂けるよう、医師・看護師等と連携してリハビリ療法士が皆様の治療・生活をサポートさせて頂きます。

がん専門作業療法士が自負するがん領域の当院リハビリの強み

南河内地区でがん専門医療機関に準ずるリハビリテーションを提供することをモットーとして取り組んでいます。遠くまで行かなくても住み慣れた地域で専門的な治療・リハビリテーションを受けることができる!そのために、私たちは専門性を磨くことに注力します。

全国的に対応できる医療機関が少ないリンパ浮腫治療にも対応しており、2023年からはセラピスト4名体制とがん専門医療機関に準じた治療体制を整えています。がんに関連して体力や生活等にお困りのことがあれば一度ご相談ください。

(リハビリテーション科技師長 島崎)

【医療機関等の方へのお願い】 

リンパ浮腫治療等の対象患者の方のご紹介は、地域医療課を通じて事前にお問い合わせください。直接各科診療科を受診されましても、ご意向に沿った診療が行えない場合がございますのでご了承ください。

高齢者や呼吸器疾患等がある方の手術前後のリハビリテーション

手術などの治療のために入院すると体力が低下したり、全身麻酔による術後合併症(肺炎など)を引き起こす可能性があります。特に高齢者や呼吸器疾患をお持ちの方はその危険性が高くなってきます。

当院では、より安全に治療に臨んで頂けるよう、術後合併症の予防などを目的に術前リハビリテーションを提供しています。手術前から術後合併症を予防、軽減したり、術後の体力の回復や社会復帰が早く進められるようサポートさせて頂きます。

言語療法や摂食・嚥下のリハビリテーション

入院・外来での言語療法、摂食・嚥下リハビリテーションを提供しています。言語聴覚士が耳鼻咽喉科の医師や摂食・嚥下看護認定看護師、管理栄養士などと連携し、嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)結果などを基に、要望に合わせた食事・栄養摂取が可能となるよう安全面などにも配慮し進めています。

訪問リハビリテーションとデイサービスでのリハビリテーション

関連施設である富田林訪問看護ステーションや富美ヶ丘荘デイサービスセンターにリハビリ療法士を派遣し、入院や外来に引き続き在宅でもリハビリテーションが継続できるよう支援しています。

また、2023年9月からは富田林病院からの訪問リハビリテーション事業も開始し、富田林市近隣や大阪狭山市などの地域を訪問させて頂いております。

病院と同様に下記のような専門資格を有する療法士が在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。

 ・心臓リハビリテーション指導士  

 ・呼吸認定理学療法士  

 ・地域認定理学療法士      

 ・がんのリハビリテーション研修修了者

 ・リンパ浮腫セラピスト